薄荷脳の夢

1日1冊読みたい、とある勤め人の読書記録と日々のよしなしごと。ミステリとホラー多めだけどかなり雑食。

2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

新世界「透明標本」展

仙台駅東口のTFUギャラリーミニモリで開催されている、新世界「透明標本」展に行ってきました。 ミニモリは東北福祉大学東口キャンパス内にあるギャラリーで、大アマゾン展からミュシャの展示までいろんな面白い展示をしています。こんなギャラリーがキャン…

待望の3作目!本屋大賞受賞作家の短編集『刑罰』

フェルデイナント・フォン・シーラッハの新刊が出ていた! しかも2ヶ月前に! どうして今まで気づかなかったんだろう! といっても、大半の方はわけが分からないと思うので説明します。フェディナント・フォン・シーラッハはドイツで刑事弁護士として活躍し…

「アルキメデスの大戦」を見てきました。

先日、妹とアルキメデスの大戦を見てきました。 予告編等で気にはなっていたのですが、1人で見に行くほどではないな、と思っていたところに、妹に誘われたので一緒に見てきたのです。 私は天才数学者がその頭脳を武器に戦う、みたいなストーリーが好きなので…

『舞妓さんちのまかないさん』

定期的に京都に行きたくなります。 東北住みで滅多に行けないというか、修学旅行で1回しか行ったことがないんですが。 でもやっぱり趣きのある古い町並みや、歴史のある寺社仏閣には心惹かれるので、ガイド本や京都が舞台の小説やマンガを読んで行きたい欲を…

とにかくカッコイイ『COCOON 修羅の目覚め』

久しぶりに本をジャケ買いをしてしまいました。 買ってしまったのは『COCOON 修羅の目覚め』(夏原エヰジ)。イラストレーターのマツオヒロミさんが表紙を描いていて、黒と赤を基調とした装丁ですごくカッコイイのです。 ここしばらく、表紙で選んで買うと失敗…

日本の夏、怪談の夏その2『幽剣抄』

ブログを始めて1週間ほど経ちますが、未だにちょうどいい文体が掴めずにいます。 少し話し言葉に寄せた方が書きやすいし読みやすいような気がするのですが、他の方から見てどうなのでしょう。 さて、先日からの怪談ブームが去らず、近頃はひたすら怪談本を…

くねくねを見た話

先日は怪談本を紹介しましたが、今日は私が唯一見かけた、不思議なものの話をしたいと思います。そんなに怖くはないと思いますが、その手の話が苦手な人はご注意ください。 あれは20年近く前、小学校低学年だった頃のことです。通っていた小学校が小高い山の…

日本の夏、怪談の夏『拝み屋異聞 田舎怪異百物語』

夏になると怪談が読みたくなります。最近はテレビで心霊番組をやらなくなったので特に。 今日読んだのは『拝み屋異聞 田舎怪異百物語』。作者の郷内心瞳氏は宮城県内で拝み屋をしており、その体験を元にした怪談本を何冊も出版しています。 今作も、旧家で行…

イリアスと私

小学生の頃、たかしよいちの「まんが世界ふしぎ物語」シリーズが好きでした。特にシュリーマンがトロイア遺跡を発掘する『よみがえる黄金の宝』の巻が好きで、何度も図書室から借りてきて読みました。 なぜいきなりこの話をしたのかというと、Fate/Grand Ord…

夏と私と現実逃避『ねこと私とドイッチュラント』

世間的には夏休みだそうですね。 私ですか? 夏休み? ありませんよそんなモノ。 こんなどこに行っても混雑する時期に休みたくないですし。いや、負け惜しみとかではなくホントに。 夏休みが欲しいかどうかは別として、猛暑の日本を抜け出して、どこかへ行き…

アキレスと私

皆さん、アキレス腱って切ったことありますか? 私は切ったことがないのですが、相当痛いらしいですね。私が幼稚園の頃、切ってしまった同じ組の子が言ってました。 それで当時、アキレス腱がよく分かってなかった私は、父に「アキレス腱って何?」と訊ねま…

地上の楽園でC.M.B.を読む

今日は仕事が休みだったので漫画喫茶に行ってきました。恥ずかしながら、2✕歳にもなって初めての漫画喫茶です。 外は猛暑だというのに、寒すぎず暑すぎずの程よい空調で、ドリンクバーは飲み放題、半個室で人目を気にせずにいくらでも漫画が読めるし、その場…

好きがぎゅっと詰まったミステリ『千年探偵ロマネスク 大正怪奇事件帖

ミステリが好きです。 小説でもコミックでも映画でも、面白いミステリとの出会いは嬉しいものですが、もっと嬉しいのは自分と同じくらいミステリが好きな人に出会えたとき。『千年探偵ロマネスク 大正怪奇事件帖』(囲恭之介)は、そんな同好の士に出会えたか…