薄荷脳の夢

1日1冊読みたい、とある勤め人の読書記録と日々のよしなしごと。ミステリとホラー多めだけどかなり雑食。

地上の楽園でC.M.B.を読む

 今日は仕事が休みだったので漫画喫茶に行ってきました。恥ずかしながら、2✕歳にもなって初めての漫画喫茶です。

 外は猛暑だというのに、寒すぎず暑すぎずの程よい空調で、ドリンクバーは飲み放題、半個室で人目を気にせずにいくらでも漫画が読めるし、その場でご飯まで頼めるとはここが地上の楽園か? とさえ思いました。

 さて、漫画喫茶に行って何を読んできたかというと『C.M.B. 森羅博物館の事件目録』です。

 ちょっと前に『捕まえたもん勝ち!』で加藤元浩を知り、調べたら『Q.E.D.』という漫画のベスト版として有栖川有栖セレクションが出てる! とまんまとKindleでセレクションシリーズを買いズブズブと加藤元浩ワールドにハマってしまったのです。

 このベスト版は有栖川有栖の他に辻真先田中芳樹がそれぞれ選んだものがありますが、全部読んでみて有栖川有栖の巻が群を抜いて理屈っぽい話ばかりで、すごく性格というか、好みが反映されているなぁ、とちょっと感心してしまいました。

 セレクションシリーズが面白かったから1巻から全部読んでみたい、でも50巻まで出版されてるし全部買うとお金が・・・と悩んでいたときにふと思いついたのです。そうだ、漫画喫茶があるじゃないか。

 最寄りの漫画喫茶を調べて乗り込み、意気揚々と少年マガジンコミックの棚の前に立つとQ.E.D.の他にもうひとつ、加藤元浩のシリーズがありました。それがC.M .B.だったのです。

 せっかく読み放題なんだしこっちも読んでみようかなーと、とりあえず3巻まで読んでみました。あ、やばい、こっちの方が好きかも。

 学生の頃、博物館通いが趣味だった人間としては、博物館に1人で住んでるという設定からしてときめくものがありますし、蝶の標本から呪物まで色んな珍しいものに関わる事件が展開するさまは、まさに「驚異の部屋」といった趣です。

 そんなこんなでページを捲る手が止まらなくなり、気づけば10時間で32巻まで読んでいました。

 特に好きなのは17巻の隠れ里と、19巻の銀座夢幻亭の主人。怪奇現象や超常現象を推理で解決する話って面白いですよね。あと銀座夢幻亭は、単純に謎の美人が出てくる話が好きなだけです。

 あんまり気に入ったので、帰りに本屋で1~3巻と17、19巻だけ買いました。そして妹にも布教しようと読ませてみたのですが「字が多すぎる。歴史っぽい話好きじゃない」とフラれてしまいました。しょんぼり。